阿蘇山は、中九州にあり熊本県阿蘇地方に位置する活火山です。
その特徴的な地形は、世界一のカルデラと称される外輪山と複数の中央火口丘から成り、外輪山は南北25km、東西18kmに及び世界最大級の面積380km2の広大な地形のカルデラを形成しています。
現在は、世界ジオパークに認定されていますが、「日本百名山」の一座としても取り上げられており、日本全国、世界中から観光客が訪れ、外輪山の内側にあたるカルデラの中には6万人が生活しています。
阿蘇地方は、阿蘇市や阿蘇郡である南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村といった市町村があり。
阿蘇市には、古代の『延喜式』神名帳に阿蘇神社が肥後一宮として、また、国造神社が記載されています。
そして、日本の草原の4割が阿蘇に集中しており、野焼き等によりしっかりと維持管理され、古くから、人と自然が共生する場所として現代に生き続けています。
阿蘇山は稀にみる巨大な火山ゆえに、その周囲にははたくさんの温泉保養地に恵まれています。
阿蘇くじゅう国立公園に属し、カルデラ内に阿蘇内牧温泉、阿蘇赤水温泉の温泉街があり、烏帽子岳周辺に垂玉温泉や地獄温泉などの温泉宿がある。
外輪山北の南小国町には、山川温泉郷、黒川温泉、はげの湯温泉、杖立温泉など豊富な湯量の温泉が湧出しており、国民保養温泉地としても指定されている
大規模な火山の噴火によって形成された壮大な地形は、巨大なカルデラの北部一帯を眺望できる大観峰や丘陵の連続する牧草地帯を走るミルクロード、乗馬体験やスキーを楽しめる草千里等、数多くの観光名所となって親しまれています。
火口まで入山出来るときには徒歩1分で火口まで乗用車で行けるなど、その規模とに反してアクセスが簡易な火口観光が出来る稀な活火山でもあります。
火山活動によってもたらされた自然環境は、牧畜や農耕に適し、肥後の赤牛や乳製品、熊本特産の馬肉料理、阿蘇の高菜漬けなど数多くの特産を育み
その環境保全の取り組みと農林水産業の文化が世界農業遺産として登録されています。
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