速報：嵐 JAL CM「山に願いを」篇九州、阿蘇大観峰の撮影地点でドローン空撮。撮影レポート

2016-9-5
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ジャニーズの人気アイドルグループ・嵐が出演する「JAL国内線割引運賃『先得』」の新テレビCMの撮影地点を探し出して、ドローンによる撮影を行いました。その一部始終です。

1 嵐のJAL CM撮影地点を探索
2 速報動画も公開しています
3 嵐のCMの背景に映っている阿蘇の山々の名称
4 阿蘇大観峰のドローン空撮動画
- 4.1 絶景の阿蘇大観峰熊本地震後のドローン空撮 20160518
- 4.2 絶景の阿蘇大観峰ドローン空撮 20160701 Part.1
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嵐のJAL CM撮影地点を探索

CMやメイキング映像を見てみますと、大観峰の「展望台」とは違う場所に見えました。

そこで”阿蘇ジオサイト担当”のスタッフが
「ちょっと前に、阿蘇大観峰に行った時、ふだんは人がいないようなところで、県道からの入り口に警備員のような誘導灯を持った交通整理を行っている人がいました。下の方にキャンピングカーとテント３つと、乗用車が見えた。」と、言っていました。

動画：阿蘇大観峰カルデラジオサイトからの朝日。

その光景が、CM撮影のロケだったと言う確証は無いですが、もう一度CMとメイキングの動画を確認してみますと、そのスタッフが「普段見ない光景」を目撃したと言う場所は、風景に映っている山々等と照らしあわせて有力な候補地となりました。
すぐに、現場の取材をすることにし、私たちは現場へ向かったのです。

山間部装備のスタッフ
長袖作業ツナギ、安全靴、鞄に包帯等も。

嵐のJALのCM撮影地点へ。

現地につくと、CM撮影地点の周辺と思われる場所は、すでに草はボーボー、日常的な衣服では進入を躊躇する状態となっていました。
観光用の展望所としてアスファルトやコンクリートで舗装や整備がされている場所ではないので、行動範囲も限られます。
嵐のCMを撮影する時には、なんらかの整備や配慮があった可能性が高いと思われます。
毎月のように大観峰をドローンで空撮してきました。そして、人が入れない場所に入って撮影できるところがドローンの長所なので、いつもと違う撮影スポットではありますが、ドローンで空撮することにしました。

危険箇所は、山に登るような装備をしたスタッフが道を切り開き、安全に細心の注意を払いながら、歩いて現地へ到着しました。
途中、ミルクロードの丘陵地帯に良く見られる風雨による崩落箇所がいくつかあり、雨が降っていたら、道に流れだした土がぬかるんで身動きが取れなくなる事もあるそうです。
そして、ススキの葉やイバラの棘が衣服の上から皮膚を傷つけられ、今夜のお風呂はしみて痛そうです。

丘陵の崩落ヶ所、ススキにアザミ、イバラの生い茂る荒れ道

*無理に撮影地点に行かず、みなさんは、普通に展望台で、阿蘇大観峰をお楽しみください。
大観峰の展望台で、最高の絶景が見れます！

嵐のJALのCM撮影地点「大観峰カルデラジオサイト」

CMやメイキングの映像と照らし合わせてみました。背景の山々や大観峰展望所等を見比べて確信があります。
なにより、嵐のメンバーの足元に映っている樹木と外輪山の崖の模樣がまったく同じ位置です。

阿蘇カルデラジオサイトの外輪山近影。

大観峰を含む阿蘇の外輪山は、阿蘇ジオパークの「大観峰カルデラジオサイト」とされる阿蘇観光の中心的なジオサイトです。
その絶景はCMの嵐のセリフそのままに「帰りたくね～」「来てよかった」と叫ぶにふさわしいと思います。

阿蘇大観峰ドローン空撮

撮影プランを推し量るため、安全確認の風速を測りました。
「瞬間最大風速3.6m、平均風速1.8m」
通常、ドローンが安全に飛行できる風速は「風速5m」と言われていますが、我々はいつも安全に最大限に配慮して「風速3m前後」を基準に撮影しています。なんとか規定の範囲内でした。
大観峰カルデラジオサイトは、そのカルデラ特有の地形から、パラグライダーの愛好者に人気のスポットです。なぜなら、外輪山にぶつかって下から吹き上げる上昇気流が長時間の空中での浮揚を可能とし、360度絶景の阿蘇ジオパークのパノラマを存分に楽しむことができます。
しかし、ドローンにとって強烈な上昇気流は操縦不能の状態を引き起こす危険な風です。慎重を重ね細心の注意をはらってドローンをセットしました。